スタッフにはどういうものがあるの?
これについては参加するにはどうすればいいの?でもちらっと紹介しましたが、ここではスタッフの役職と、その仕事についてちょっと詳しく説明していきます。適当な順番で紹介しますが、決して上のほうが大事な役職だ!ってことはありません。あしからず。また、劇団によって、役職名は同じでも仕事内容はずいぶん違う場合があります。そして、ほんとにプロが使っている役職の意味ともきっと違う場合が多いです。あくまで広島大学演劇団において僕が勝手に認識している例って感じです…。
・演出
どのような舞台にしていくかを決めていく役職です。役者がどのように動くかなどを細かく細かく指定する人もいれば役者の心のままに任せる人もいたりと色々です。あと、照明とか音響とか大道具とかどんな感じかとかも決めます。
・脚本
舞台で行うお芝居の内容を考える役職です。プロなどの他の劇団で行われた既成の脚本を使う場合はこの役職は特にない場合もあります。
・舞台監督(通称舞監)
公演がいかに円滑に成功させるかを考える役職です。主な仕事としては役者のスケジュール管理、スタッフの進行具合まとめ、仕込みやバラシ統括、受付などのお手伝い依頼、etcetc。一番の責任者であり、ある意味一番の雑用係です。舞監の仕事はほんとに、劇団によって違うし、見る人が見たらこんなん舞監の仕事じゃねぇよと、言われそうだがまぁそれはそれ。
・制作
主に対外交渉を行う役職です。公演会場を借りるときや、学生課に練習場所や、暗幕や照明などの物品を借りるとき等に力を発揮します。また、その物品等の管理も任されますね。制作は下の「情宣」の意味を含む場合もしばしば。ここでは別に説明します。
・情宣(正式名称情報宣伝?)
公演の宣伝に関して、その段取りを考え実行する役職です。ビラ配りはいつするとか、どこの劇団にビラをはさませてもらうかとか、ダイレクトメール(DM)を送ったりとか。いかに斬新で効果的な宣伝をするかに頭を悩ませたりします。パンフにお店の広告などを載せてもらう広告取りのリーダーを行うこともあります。
・情美(正式名称情報美術?)
公演の宣伝ビラ・ポスター、立て看板などのデザインを考える役職です。作り方は手書きだったり、パソコンだったりと、手段は色々。もっともセンスが問われる役職かもしれません。「情宣」と同じ人がやることも。同じ人でなくてもわりとよくセットで仕事してます。
・大道具
演出が作りたい舞台の外枠を作り上げる役職です。設計図書いたり、木材買ってきたり、それで壁作ったり、置いてあるもの作ったり、ペンキ塗ったり、作らないまでも物を集めたりなど色々。演劇団では色々な仕掛けを作ったりする「装置」としての仕事や、舞台デザインを考える「舞台美術」の役割が大道具として含まれることが多いですね。もちろん装置や舞台美術が独立してある場合もあります。
・小道具
舞台で使われる様々な物を集めたり、作ったりする役職です。ナイフとか、コップとか、これまたほんと様々。なんかうわさで、舞台上で動かない物は「大道具」で動く物は「小道具」だと聞いたことがありますが、演劇団ではかなづち等をあまり使わずに作ったりする細かい物担当、って意味合いが多いかな?
・衣装
舞台で着るための衣装を集めたり、作ったりする役職です。まずデザインを行い、そこから布を買って作ります。現代劇の場合等作らなくてもいい場合はスーツや服などを、劇団内外から集めたりもします。なぜか(?)「メイク」も兼任したりしなかったり。
・音響
舞台で流す、音楽や効果音を探したり、作ったりする役職です。数々のシーンに対して、膨大な数の曲の中から演出の意図するものを探しあてる作業はなかなか大変。また、音楽ではない、銃声やらチャイムやらの効果音探しも仕事の一つに当たります。
・照明
舞台での、効果的な照明を考え、設置などの指示をする役職です。演出のイメージを明確に、そしてさらにイメージを膨らませつつ、照明を考えます。多様な照明器具の扱いや、危険度などの点からも、最もお勉強が必要な役職といえるかもしれません。「演劇といえば照明」ってイメージの人も多いかな?
・その他(助演出、メイク、殺陣師、作詞作曲、スーパーバイザー、etcetc)
助演出…演出も舞台に立つ場合などにいたりする
メイク…舞台でのメイクを担当
作詞作曲…たまに自作で曲を作る劇団とかあり。
スーパーバイザー…正式な意味は不明。いろんな面でお世話してくれる人(?)。さらにスタッフあったらまたアップします(^◇^)
こんなスタッフはないの?などや、もっと詳しく知りたい!などという方がいらっしゃれば質問掲示板へどうぞ!